Q: どうして戸建ての注文住宅を選んだのですか?
たいていの住宅購入ケースでは、結婚後子どもが生まれて家族の人数が増えるに伴い家が狭くなってきて、転居を考える際に住宅購入を選ぶケースが多いと聞きます。その際に、子どもが学校を転校するのはかわいそうとのことで、第1子が小学校入学前のような段階で引っ越しを考える人が、周りにも多かった気がします。
そして、便利な都心のマンションか、広さを確保できる郊外の戸建てか。費用次第で中古住宅か、新築か?と選択していくのが一般的なのかもしれません。
私自身は、実は特に住宅にこだわりはなく、とりあえず住めればよいというタイプ。資産として重要視もしていないので、必ずしも購入する必要もないし、戸建てにもあこがれは無く、生活スタイルは変わっていくものだから、その時は引っ越せばいいという考えでした。
そんな戸建て注文住宅から、最も遠いタイプだった私が、数ある選択肢の中から戸建て注文住宅を選ぶにあたり、考えたことは以下の通でした。
1.植物を育ててみたくなったから
小学校で朝顔を育てますが、下の子(2号)が持ち帰ってきた朝顔に毎日水をやっていると、上の子(1号)の時には全然興味がなかったにもかかわらず、だんだん愛着がわいてくる不思議。生き物好きな2号の影響を受けた結果かもしれません。
2.在宅勤務が導入されたから
週5日出社しなくてよくなったので、出社のしやすさにこだわる必要性が少なくなりました。出社してもフレックス勤務なので、自分の都合で早く帰宅して、残り時間を在宅に切り替えることも可能。このおかげで、通勤時間が増えても子どもの帰宅に間に合わせることもできます。
3.マンションに長く住みたいと思わなくなったから
実はこれが最大の理由です。以前住んでいたマンションで、配管故障で水漏れなどが発生したことがありますが、マンションというのは修復工事をするにも申請などが必要です。自分の使い方に問題はなくても、自然な老朽化で周りに影響のある故障が発生することもあります。コロナ禍で在宅勤務が増えて人と話す機会が減ると、コミュ障の引きこもり気質が一気に表面化し、基本的に誰とも話さなくても心地よいことに気が付きました。それに気が付くと、逆にこの先高齢者になったときに、誰かとマンションの補修などについて、利害不一致するような話し合いができるか?と考えると、それは無理だと思いました。そうすると、高齢になったときにマンションに住む選択肢が消え、初めて戸建てに目を向けることになりました。
4.一般的な間取りでは不便だったから
戸建ての普通の間取りだと、夫婦の寝室があり、子ども部屋があり、ベランダや日当たりのいいリビング、ダイニング…となりますが、うちはまずそもそも配偶者無し。夜に洗濯するので、ベランダで外干しする習慣もなし。在宅勤務用の書斎が必要。など、どうしても一般的な間取りだと生活スタイルに合わない。
このように、すべての選択肢から選んでいくと、結果的に注文住宅しか選択肢が残らないことになりました。ぼんやり購入を考え始めてから決断するまで約3カ月、約1年後には引き渡しと、決断してからはかなりのスピード感で進めることとなりましたが、今のところ後悔のない選択ができたかなと思います。
A:ほかの選択肢が消えたから。